プランニングからゾーニングの流れが重要!!

ゾーニングとプランニング

 

ゾーニングというのは、「その建物をその敷地のどの場所にどうやって配置するのか?」というものです。ほとんどの業者は間取りだけは考えて(考えて、というほどの高級なことはしていない業者が多いと思いますが)、配置や他のことはあまり考えていないと思います。しかし、私はこれもとても重要視しています。まず敷地調査を行うことによって、その地域の気象条件(日照、風、気温、雨、雪)や、人的条件(騒音、近隣の状態、人通り、交通)など、様々なことを調べておきます。そしてそれらの条件に対し、全て納得できるゾーニングを考えるのですが、これはそう簡単なことではありません。

 

ゾーニングの「プロ」つているの?

こういったゾーニングは、けして法律に触れていませんし、日本中あちこちにあります。どこの家も建築業者が考えているものなのですが、残念なことです。今「プロ」と書きましたが、それはあくまでも「施工」や「法律」のプロなのであって、「プランニング」や「デザイン」のプロではないということを知る必要があるでしょう。日本では、まだそういう分野は存在しないからです。ではどう対処すべきか。分譲の住宅地に建てるのなら、敷地調査を徹底します。隣地が空き地なら、将来的に建つことを前提に考える必要があります。いずれも建築士と密な打合わせが重要です

 

 

「プランニング」 → 「ゾーニング」が必須!【注文住宅】

基本となるLDKのプランニング!!

家族の好みや生活スタイルを整理し、それを間取りに上手に反映させることが大切です。共用スペースは、できるだけゆとりある空間にすることが望ましいでしょう。広がりを感じさせる演出、風通しや日当たりを考慮します。都市部の住宅密集地では2階に共用スペースを配置して通風・採光を確保するケースも見られます。

 

●リビング、ダイニング 

住まいの核となるリビング(L)やダイニング(D)、キッチン(K)は家族が集まる「共用スペース」として1つのまとまりで考えましょう。リビング、ダイニングはそれぞれ8畳からが目安。代表的なタイプに下の4タイプがあります。

 

●キッチン 

キッチンのレイアウトの基本は下の4タイプです。。ダイニングとのつながり方でオープン、セミオープン (対面)、クローズド(独立)に分かれます。オープンキッチンは料理中に家族とのコミュニケーションを図りやすいメリットがありますが、臭いや煙かLDKに流れる場合も。独立型にはその心配はありませんが、料理をする人が孤立しやすいので何を優先するかで選びましょう。

★D単独タイプ

それぞれの部屋の独立性が保たれ、落ち着いた空間となる。比較的大規模の住宅向け

 

★LD型タイプ

キッチンが独立しているので、キッチンとダイニングのつながり方(家事勳線)がポイント。食事から、食後の団らんへの移行はスムーズ。中小規模の住宅向け

 

★DK型タイプ

キッチンとダイニングが同室なので配膳や片づけは楽。ただし、DK空間にゆとりがない場合、食事が落ち着かなくなることも。中小規模の住宅向け

 

★LDK型タイプ

LDK全体でコンパクトにまとめることもできるため、小規模住宅でも可。料理や片づけをしながら、団らんに加わることができる。ただし、キッチンの臭いや煙がLDに拡散するので換気が重要)

 

 

個室と水回りのプランニング

各スペースの役割を考えてプランを検討することが重要です。

 

●寝室(夫婦) 

ベッドなら最低でも8畳以。に冊布団なら6畳以上と布団を収納するための押入が必要です。寝室の配置はプライバシーの確保を優先させ、共用スペースから離れた場所に独立した部屋として配置します。

 

●子供室 

子供の成長に伴って部屋の使い方や、部屋に求められる役割が変化します。住まいは5年、10年で建て替えるものではありませんので、将来を考えて、子供の成長に合わせて部屋に間仕切りをつけるなど、アレンジできるようにしておくのが望ましいでしょう。広さは一人当たり4畳以上が目安。なお、成長に伴う持ち物の増加に備えて、収餠に余裕をもっておくことも必要です。

 

●浴室、洗面・脱衣室、トイレ 

設置される衛生設備機器に給排水や給湯の配管が必要となるので、水まわりは1ヵ所にまとめたほうが経済的です。左頁によく見られる組み合わせのパターンをまとめてあるので、参考にしてください。洗濯機を置くスペースは半畳弱が必要。トイレは共用スペース、。個室スペースそれぞれにあるのが望ましいでしょう。

 

 

玄関・廊下・階段・収納のプランニング

細かな部分にも配慮して、満足度の高い間取りをつくることが必要です。

 

●玄関 

最低限必要なスペースは2畳。来客を迎える場所ですから、できるだけ明るく、歓迎の気持ちが表れる演出をしたいもの。また、靴だけでなく傘、スリッパ、コート、場合によってはスポーツ用品や日曜大工用具をしまえる十分な収納が必要です。

 

●廊下

階段 間取りの無駄をなくすため、必要最小限のスペースでまとめるとよいでしょう。曲がり角が多いと出会い頭の事故につながり危険です。階段は昇りやすい勾配で、手すりを設け安全に配慮しましょう。廊下・階段ともに、幅は最低でも80m程度確保したいものです。

 

●収納 

物は家族の成長に合わせて増えますから、あらかじめ将来を予測して収納スペースを用意する必要があります。一方で、物を減らす暮らし方を考える必要もあります。収納には、押入から食器棚までさまざまな用途のものがあり、何を収納するかによって必要な奥行きが決まります(表)。扉や引き出し、がある場合は、開閉のための動作スペースが必麥になりますので、収納の配置を考える際は必ず確認しましょう。

 

 

間取りの極意は「ゾーニング」

家族の要望をもとにスペースをゾーニングしましょう。玄関から入り、くつろぐ・食べる・寝る・家事をするといった生活行動がスムーズにできるよう、各部屋の役割とつながりを考えてゾーニングを行いましょう。まずは、共用スペース、個室スペース、水まわりなどのスペースを配分しましょう。目安は床面積の各1/3ずつです。この場合は、それぞれ12坪(24畳)程度になります。

 

12坪を目安にしてそれぞれの部屋の広さの見当をつけたうえで、部屋の配置を1階と2階に大まかに割り当てて行きました。ゾーニングで大切なことは「建物は立体的に考える」こと。特に、階段の位置は上下階で揃えなければいけません。その他、吹き抜けの位置を揃えるヽぞ供室やトイレ・洗面所など。の水まわりを上階に配置する場合には音の影響を考えて下の部屋を割り当てる、などの配慮も必要になります。

 

 

ゾーニングをもとに、各部屋の広さと間取りを決定

リビングーダイニングは12畳。特に広いスペースではありませんが、大きなテーブルを中心に家族が集まるようになっています。また、8畳の吹き抜けにより、空間の広がりと2階との一体感を得られます。キッチンは奥様の要望どおりクローズド型ですが、引き違い戸を開けておけば、リビングの様子がわかります。2階はコンパクトな寝室と子供室に対して、多目的に使えるプレイルームを広くとり、バルコニーや吹き抜けと合わせて開放的な空間を演出しています。子供室には間仕切りを追加することが可能です。

 

なお、玄関から2階へ上がるには必ずリビングーダイニングを通るなど、家族のコミュニケーションにも配慮した間取りです。住まいへの考えは人それぞれ。すべての人にあてはまる間取りはありません。しかし、あれこれと問取りを考えるのは楽しいもの。設計者に任せるところは任せ、家族は楽しみながら間取りを考えてみましょう。


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