木造住宅の歴史【ハウスメーカーの工法】

シェア№1は木造住宅!!

我が国伝統的な木造軸組工法の団体は、その後の1980年に社団法人日本木造住宅産業協会(略称「木住協」)として発足します。木造住宅関連団体がプレハブやツーバイフォーに遅れてスタートした背景には、伝統的な工法では商品開発、供給システムなどの面で業界がまとまって共同作業をする必要性がさはどなかったことがあげられます。しかし、プレ(ブ各社がブランド住宅をテコに急成長する過程で、木造住宅分野でも林業系の住友林業などの全国ブランド志向企業が業績を拡大、団体レベルでの業務の拡充が必要な時期を迎えていました。木住協の創設は、それまで地場でとどまっていた木造住宅メーカーが全国展開へ本腰を入れ始めた証拠でもあり、プレハブ、ツーバイフォーに対する巻き返し策と位置づけることもできます。また、木住協の誕生で工法ごとの業界団体が出揃うことになり、住宅業界の産業としての厚みがいちだんと増したことを意味します。

 

 

主流はやはり木造住宅

住宅産業の成長にともない、住宅に使用する素材・資材や工法(生産システム)の多様化が進んできましたが、資源、干不ルギー問題などを背景に、今後も多様化は続くものと予測されます。以下、一戸建て住宅の素材・工法別の動向とマンション市場の推移について概観してみましょう。まず、わが国の伝統的な生産システムとして住宅供給の主流を成してきた木造住宅の動向をみると、新設住宅全体に占めるシェアは1970年度では68.9%と3分の2を超えていました。それが、プレハブ住宅(工業化住宅)やコンクリート造によるマンションのシェアアップなどにより、その後減少傾向をたどり、80年度には59.3%と初めて60%ラインを割り込みました。さらに、84年度には50%を切って49.8%となりました。木造住宅の着工戸数は昭和40年代の住宅ブームの頃は100万戸の大台を超える年もありましたが、非木造住宅のシェアアップを反映して、近年ではシェアが40%台半ば、戸数は50万戸台で推移しています。

 

木造住宅供給業者は生産システムの合理化や集成材の採用などにより、コストメリットを図る動きも活発化しています。生産システムの合理化の柱となっているのが、柱や梁などの主要構造部材のプレカット化です。プレカットとは、建設現場ではなく工場や作業場で部材をあらかじめ加工(カット)して、それを現場で組み立てる方式です。木造住宅の工業化、工場生産方式といえるプレカット化による供給戸数は、最近では50%近くに高まっており、住宅メーカー、工務店を問わず、木造住宅の主流になっていくものと考えられます。

 

 

安全な木造住宅とは

 

木造住宅の一般的な構法の種類とそれぞれの特徴を知ることが大切です。

 

我が国の木造には、神社仏閣や古い民家などで用いられている昔ながらの伝統構法がありますが、熟練した技術者が少なくなっているのが現状です。私たちに身近な構法には「在来軸組構法」と「2×4工法」「2×6工法」があります。在来軸組構法は、土台、柱、梁で建物の骨組をつくり、筋かいという斜めの材や軸組に構造用合板などを釘打ちした耐力壁をバランスよく配置して地震や風圧に耐えるよう考えられた構法です・間取りの自由度が高く、開放的な空間にも対応できます。増改築がし。やすいのが特徴です。

 

2×4工法は断面寸法が公称2×4インチ、2×6インチなどの木材を主に使用して「枠」をつくり、その枠に構造用合板を釘打ちして「パネル」化する工法です。このため「枠組壁工法」とも呼ばれます。パネルが耐力壁となり、建物全体にバランスよく配置することで地震や風圧、屋根や床の荷重に耐えるようになっています。在来構法に比べて工期が短いのが特徴。なお、増改築は耐力壁の量やバランスを考慮するため、自由度は在来方法より低いと言えます。

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