建売住宅のメリット・デメリット・注意点!!

建売十他のめり

 

【目次】

 

 


●欠陥住宅の可能性を疑え!!

「建売住宅」は欠陥住宅の可能性が!!

欠陥がある住宅

建売住宅は目に見えない部分で手抜きが行われている場合が多く、その意味では注文住宅のほうが無難と言えるでしょう。

 

一般的に欠陥住宅の確率が多いといわれる建売住宅でも、信頼できる業者が建てているのなら、買主自身が家について勉強をする必要がなく、チェックもしなくて済むのでラク、ということは言えます。しかし、そうではない業者については、地盤や基礎、骨組み、断熱材など、隠れてしまう部分で手抜きが行われていないとは必ずしも言えず、購入前にチェックしようとしても、見えない部分はチェックできないのが現実なのです。注文住宅ならば、施工中のチェックが可能ですが、建売住宅はそれが出来ないのです。

 

「売建住宅」は間取りを選べるが業者は選べない!!

売建住宅とは「建築条件付き土地」のことを言います。この場合、家を自分の好きな間取りにすることができ、建築材料や設備もある程度選ぶことができます。そして、建築工程を見ていく中で、手抜きが行われないようチェックできるという大きなメリットもあります。しかし、買主自身が建築業者を選ぶことはできません。もし、設計や施工が下手でも契約解除することはできないため、ある程度は我慢しなければならないこともあります。ですから、このサイトでは「建築条件付き土地」はお勧めしていません。

 

ハッキリと言おう、建売は欠陥が多い!!

建売、売建、注文を問わず、すべての住宅で欠陥は発生しています。しかし、中でも一番多いのは、やはり建売住宅です。買主が工事を見に来るわけではないので、やろうと思えばいくらでも手を抜くことができ、完成後は隠れてしまうためチェックのしようがないのです。現実に私も多くの建売住宅で欠陥を見てきました。行政が行っている中間検査という制度はあるものの、たった1回だけで、時間的にも数十分程度のものです。また、完了検査も一定の書類があれば検査済証が発行されるため、手を抜くことができてしまうのです。行政の検査なんて、まったく意味がないものになってしまっているのです。もちろん、きちんとした住宅を、誠実に施工・販売している建売業者も数多くいますが、実質上検査が徹底されていないということで、手抜きが行われることが多いのが現実なのです。

 

欠陥住宅として問題になるのは氷山の一角!!

注文住宅や売立住宅よりも、多くの人が建売住宅を購入しているわけですが、欠陥住宅が判明するのは氷山の一角です。ほとんどの人は「この家は寒い」とか「床鳴りが多い」などと不平は言いつつも、よほどのことがない限り、深刻には考えないでしょう。欠陥と知らずに住んでいる人は、ある意味、気楽で幸せと言えるでしょうが、大地震や大災害があった場合、非常に危険であるということを知っておく必要があります。熊本地震では、多くの建売住宅が倒壊の被害にあっています。

 

「注文住宅」でも欠陥は発生する

先に注文住宅や売立住宅については、「建築工程を見れば、手抜きが行われないようチェックできる」と書きましたが、買主に住宅施工の知識がある場合のみ、というのが前提です。それなりの知識がなければ、いくら現場を見て回っても何もわかるはずがありません。せっかく売建を選んだのなら、しっかりと知識を身に付け、チェックすることが大事です。

※注文住宅の依頼先

※家づくりの基本知識

 

 

 


●気象・災害

建売住宅のチェックポイント 【気象・災害】

競う住宅
家を買おうと思ったら、その地域の気象・災害などを調べることも非常に重要なのです。

 

●気象や災害も検討の判断材料になる

山の手、郊外、鉄道沿線、街中など、いろいろな地域で建売住宅が売りに出されています。その中から、職場や学校への交通の便、日常生活の便利さなど、生活に直結した要素だけを考えて、選ぶ人が多いと思います。しかし、できればもう一歩踏み込んで、その地域の気象や災害のことも調べると、より良い住まいを選ぶことができます。いま現在住んでいる地域なら、ある程度はわかっているでしょう。しかし、ほかの市区町村の場合、少しでも調べておくとかなり安心できますし、結構「なるほど」と思うことが多いはずです。

 

●気象庁や自治体にたすねる

気象を調べるには、まず気象庁に問い合わせましょう。インターネットでもある程、情報を集めることができます。また、各市区町村役場や消防署でも、気象のデータを蓄積しています。気象に関係する資料を置いている図書館も多々あります。そういうところに足を運び「この地域の気温、湿度、天気、風向風速、花粉、大気汚染などの気象データを知りたい」と言えば、いろいろと教えてくれるでしょう。平均気温が2、3度違うだけで生活も変わってきます。

 

災害の発生履歴を調べろ!!

気象を調べたら、ついでにその地域の水害、雪害、地震、台風などの災害傾向や履歴も調べるとよいでしょう。気象と同じく役場、消防署、図書館、インターネットなどで調べることができます。東日本大震災のような想定を超える地震となると、データ整備が追いついていないのが正直なところでしょうが、それでも過去の状況と今日を比較することで、判断材料を増やすことができます。

 

ハザードマップで地震・災害を調べろ!!

地震などの災害予測を調べるには、「国土交通省ハザードマップポータルサイト」が役に立ちます。地震災害のハザードマップには、地盤の状況、地震時に想定される震度、建物被害率、死傷者発生率、火災発生率、地盤の液状化の可能性など、多くのことが調査・想定されています。海沿いなら津波の危険度、火山の近くなら溶岩流や降 灰に関しても想定されています。 

 

ハザードマップは、県庁や各市区町村役場で見ることができ、図書館やインターネットでも調べられます。自分が買おうとしている分譲地が、危険な地域なのか比較的安全なのかがわかれば、より上手に分譲地を取捨選択することができるでしょう。今やハザードマップの活用は当たり前のようになっています。

 

道路ができる可能性も要チェック

役所に行ったときには、都市計画課などの道路関連部署にも寄りましょう。自分が買おうとしている分譲地の近くで、将来、新しい道路が計画されているかもしれません。白分にとって便利になりそうな道路なのか、あるいは騒音などが発生する悪い道路になりそうなのか、担当の職員に「この土地を買おうと思っているのだが、近辺で将来計画されている道路はないか」と聞いてみましょう。

※各ハウスメーカーの家づくり

※注文住宅の坪単価の現実

 

 


●地盤

建売住宅のチェックポイント【地盤】

住宅の地盤
家のトラブルは地盤に起因していることが多いのです。地盤の重要性を理解しておきましょう。地盤を調べることは今や常識です。

 

地盤を調べる場合は、まず、その地域全体の地盤傾向、次に、自分が買おうとしている敷地直下の地盤の2つを調べることが重要です。地域の地盤情報は、上で紹介している「ハザードマップ」や、国土地理院の「土地条件図」などに載っています。簡単に説明すると、日本の地盤には洪積層と沖積層があります。洪積層とは約1万年前~200万年前にできた硬い地盤の層です。沖積層は現在~約1万年前にできた比較的軟弱な地盤の層です。敷地により断定はできませんが、1つの目安として、洪積層なら地盤改良の必要性は少なく、沖積層なら地盤改良の必要性は高い、と考えておいていいでしょう。大規模地震が心配されている中、地盤を調べることは上記になっている現状があります。

 

日本の沿岸部は地盤が軟弱と考えろ!!

日本では沖積層が多く、また農業国だったことから、平地なら以前は水田だったところがほとんどと言っていいくらいです。ですから、沖積層や以前は水田でも、やむを得ないと考えるのが現実的かもしれません。その場合は、適切な地盤改良がなされているかどうかチェックしましょう。特に注意したいのは、「傾斜地などで盛り土されている地域」や「以前、湿地帯であった地域」そして「埋め立て地」などです。こういった場合は、建築士などの専門家に見てもらうことを強くお勧めします。

 

敷地直下の地盤を調べることが重要!!

敷地直下の地盤は、注文住宅の場合は必ず調べます。しかし、分譲住宅の場合、すべての敷地を調べるとかなりの経費負担になるため、そこまでなされているところはまれです。大体、数十軒に一軒の割合で調査されている程度でしょう。敷地の地盤については、まずは販売会社に、自分の欲しい敷地が地盤調査されているか聞いてみてください。されていれば、その結果の中でN値を見ます。N値とは地盤の硬さを知るための数値で、地盤調査を行うことにより知ることができます。N値が大きいと硬い良好な地盤、N値が小さいと軟弱な地盤となります。目安として、敷地に3以上の数字がたくさん並んでいれば、地盤改良の必要は少ないと考えられます。しかし、2以下の数字が多ければ、地盤改良が必要な場合が多く、改良されていなければ注意が必要です。

 

地盤調査がなされていない時は?

地盤調査がなされていない敷地を買うのは、ギャンブルみたいなものと言ってよいでしょう。このような土地は避けたほうが良いでしょう。運よく良好な地盤に当たるかもしれませんが、外れるかもしれません。外れた場合は、地下水の減少などによる不同沈下、あるいは地震による家の変形や倒壊の可能性があります。最悪な家づくりとなるのです。また、地盤は瑕疵担保の範囲外なので、保証を求めることは難しいでしょう。できれば、家を買う前に「庭の部分でいいから地盤調査をさせてくれ」と頼んでみるのも一案です。それを断るような業者は要注意です。

▲沖積層には軟弱な地盤が多い

低地には雨水や地下水が四方から集中して集まると同時に、細かな泥も運ばれてきます。泥は何千年という長い時間をかけて厚く堆積し、沖積層という軟弱な地盤をつくります。よって、水が集まりやすい低地には軟弱層が多くなります。

 

▲「スウェーデン式サウンディング試験」

一戸建て住宅で最も広く行われている地盤調査方法です。重りで先端部分のスクリューを回転させながら地中に押し込み、その時の半回転数から地盤の強さを調べます。大きな石が混ざった土地には向かない、判定者によって測定値が異なるなどの欠点があります。

 

 

 


●図面

建売住宅のチェックポイント【図面】

家の図面
「図面を見るのは面倒くさい」という人は、欠陥住宅をつかまされる予備軍になる可能性があると心得ておきましょう。

 

住宅を建てる場合には、設計図書を添付した「建築確認申請書」というものを所轄の役所などに提出して、「その建物は合法だから建ててよい」という許可を取る必要があります。確認申請書には、その許可が下りたことを示す「建築確認通知書(検査済証)」が発行されます。販売業者に対して、確認申請書と確認通知書を見せてもらうよう頼みましょう。見せてくれないような業者は避けましょう。そのような場合は、何らかの違法や手抜きをしている可能性があるでしょう。

 

最低でも配置図・平面図・立面図は確認しよう!!

住宅を建てるときに必要になる設計図は、地盤調査図・建物配置図・平面図・立面図・矩計図・基礎伏図・床伏図・軸組図・展開図・電気配線図・配管図・設備図・仕様図など、たくさんあります。しかし、建売住宅で販売時に用意されるのは、確認申請に使った、建物配置図と平面図と立面図くらいとなるでしょう。なるべく多くあればいいのですが、最低でも上記の3つがそろっていれば、よしとしなければいけないのが現状かもしれません。これら3つの図面をもらいましょう。

 

確認申請書と設計図を照らし合わせ確認!!

建物配置図とは、敷地の寸法や敷地のどこに建物を建てるのかが明記されている図面です。平面図とは、平面的に間取りなどが描かれている図面です。この2種類を1つにしている場合もあります。立面図は東西南北の4方向から見た建物の外観図になります。この「配置・平面・立面」の3つの図面と確認申請書に添付されている図面が同じものであるかどうかをチェックします。ただし、工事中に設計ミスが見つかるなど諸般の事情により「現場で変更」ということもありますので、許容できる範囲の違いは構いません。しかし、故意に違う図面で確認申請しておき、実際には違法なものを建てる、ということがあります。車庫の間口を図面よりも広くするとか、小屋裏だったものを部屋にして違法に床面積を増やすなどです。

 

違反建築物は問題外!!

買主としても、法律の目をかいくぐりいろいろと便利な家を造ってくれる業者は、ある意味頼もしくもあります。しかし、違反建築物は安全面に問題があり、増改築や売りに出したときに、必ず問題になります。また、違反建築物とは知らずに魅力的な家だと考える買主が多いために、そのような建売業者が増え、その延長上として欠陥住宅がなくならない、という事実を知っておく必要があります。

 

完成したら、確認申請書と照合!!

建売住宅の場合、家が完成したら確認申請書類を手に、建物のまわりを一周してみましょう。道路や隣地境界線からの距離がきちんと合っているか、また、少し離れたところから建物を見て、立面図どおりに建てられているかをチェックします。

 

 

 


●基礎

建売住宅のチェックポイント【基礎】

住宅の基礎
基礎は長期間にわたる住宅の荷重を受けるため、建物にとって肝心かなめなものです。しかし、基礎を外から調べても何もわからないのです。

 

非常に残念なことに、大手・中小を問わず、かなりの確率で手抜きが行われているのが基礎の工事です。割栗石、目潰し砂利、鉄筋組み、コンクリートの注入・かくはんなど、各部の施工時に、いろいろな手抜きが行われています。悲しいですが、これが現実なのです。しかし、基礎が出来上がったあとは、表面にきれいにモルタルを塗り、基礎自体は隠れてしまうので、外から見て、基礎の欠陥を発見することは不可能なのです。これは注文住宅、建売住宅問わず同じです。

 

基礎は大きく分けて、べ夕基礎と布基礎の2種類があります。布基礎よりベタ基礎のほうが強度があります。ただし、良心的で技術的に優れた業者による布基礎と、いい加減な業者によるべ夕基礎なら、後者のほうが強度不足になることもあります。一概に「べ夕基礎だから安心」という考えは捨てたほうがいいかもしれません。住宅専門紙でも「ベタ基礎」を持ち上げるような内容が多いですが、気を付けましょう。

 

床下にもぐって基礎を調べろ!!

基礎を具体的に調べるには、実際に床下を見ることが一番です。基礎の室内側にはモルタルは塗らないからです。まず、汚れてもいい服を着て、懐中電灯を持ち、床下収納庫から床下にもぐります。基礎の立ち上がり部を見て、ピンホールがないか調べましょう。基礎部分にコンクリートを注入するときに、基礎に気泡が混ざっていると強度が落ちます。そこで、コンクリートを注入したら、専用の突き棒やバイブレーターでコンクリートをかくはんする必要があるのです。それをしないと、基礎の表面にピンホールという須ができます。ある程度のピンホールは仕方ない面もありますが、かなり広範囲に見受けられるときは、手抜きが考えられます。

 

また、セメントペーストが流れ落ちてしまい、後に残った砂利や砂だけが固まったジャンカと呼ばれるものができる場合があります。このジヤンカが発生した場合も、基礎の強度は弱まってしまうため、ジャンカが発生している住宅は、購入を避けたほうが賢明でしょう。

 

床下にゴミがあれば要注意!!

「べ夕基礎」の場合や布基礎でも防湿コンクリートを打ってある場合は、床下はコンクリートになっています。底盤内部に入っているはずのボルトやそのピッチについては、設計図に書いているはずですが、その通りに造っているかどうかは、壊してみない限り確認のしようがありません。ですから、現実的にはわかりません。底盤の見えない部分はともかく、床下がコンクリートであっても砂利であっても、木屑やゴミなどが散らかっているようなら、その業者の住宅の購入はやめたほうがいいでしょう。目に見える場所の掃除をしていないということは、隠れているところはかなり手を抜いている可能性が高いからです。私の経験では、このような建売住宅では何らかのトラブルがあると言い切れます。

 

 

 


●木材・接合金物

建売住宅のチェックポイント【木材・接合金物】

金物住宅
木材と接合金物は家の強度を決める決定的なものです。徹底的にチェックしましましょう。新築時には、行政による検査があるとはいうものの、かなり限定されたものであるため、注文住宅ですら多くの欠陥が存在しているのが実状なのです。建売住宅の場合は、なおのこと手抜きが行われやすいという環境がありますので、最大限の注意が必要です。建売住宅は手抜き工事や欠陥工事があると心得ていたほうが良いかもしれません。基礎と同様、木材の質や木材同士を連結させる建築金物は、家の強度に関係してくるものです。十分な強度があってこそ、家の変形を防ぐことができ、地震による倒壊も防ぐことができます。とどのつまり、役所仕事は当てにならないということです。

 

また、木材の種類や含水率は、シロアリの害などとも関係してきますし、家のゆがみにも影響を及ぼします。木材は、場所によって、使われるべき種類や金物が決まっていますが、あまりに専門的になりすぎるため、本書では割愛します。そこで細かいことには目をつぶって「含水率はどうか」「ビスやボルトがしっかり締まっているか」の2つをチェックするようにしてください。

 

木材の含水率20%以上は要注意!!

含水率とは、木に含まれている水分のことです。含水率は15%以下が理想ですが、20%未満なら一応合格と言えるでしょう。含水率が高い木材が多く使われている場合は、数年のうちに、木材が変形して壁や床がゆがんだりするため、ドア類のガタつきや床鳴りなどといった深刻な不具合の要因となります。低含水率が求められる箇所は、2階の天井より下の部分です。2階の天井より上の部分は、たいした荷重がかからないため、含水率が高くてもそれほど気にすることはありません。このチェックは専門機器が必要なため、まずは業者にデータを出してもらいましょう。良心的な業者は必ず把握しています。データがなければ、自分でチェックに乗り出すか専門家に依頼しましょう。

 

木材と木材を連結する金物をチェック!!

基礎と土台、土台と筋交い、柱と梁、梁と梁、梁と火打ち、などは金物で固定します。これらのビスやボルトが、しっかりと締まっているかをチェックしましょう。仮にゆるんでいたり、ビスの本数が異常に少ないようならば、いわゆる欠陥です。これは安価な建売住宅では、よく見られることです。また、新築時はしっかりと締まっていても、木材の含水率が高ければ、数年経つうちに木材が痩せ、ビスやボルトがゆるんできます。含水率が高い木材を使用している家なら、1年後くらいに増し締めすることをお勧めします。また、大規模地震でも、これらは緩むことがあります。チェック時に必要な道具は、含水率測定器、懐中電灯、脚立、中型モンキーレンチ、プラスドライバーです。

 

 

 


●断熱材

建売住宅のチェックポイント【断熱材】

断熱 住宅
断熱材は施工に手間がかかり完成後に隠れてしまうため、一番手が抜かれやすい部分と言われています。

 

安価な繊維系断熱材と高価な発泡系断熱材!!

建売住宅で使われる断熱材は大きく分けて、繊維系のものと発泡系のものの2種類があります。よく耳にするグラスウールやロックウールは繊維系です。発泡系とは、発泡スチロールのような断熱材です。一般的に、繊維系断熱材は安価で、発泡系は高価なため、建売住宅では繊維系がよく使われています。断熱材は、床下、壁、最上階天井裏に施工されています。想定的に注文住宅よりも、断熱の性能は低いと考えていたほうが良いでしょう。基本的には、建売住宅の断熱はぜい弱だと認識しておきましょう。

 

床下の断熱材の厚みをチェックしろ!!

床下の断熱材は、懐中電灯と定規を持って床下にもぐり込み、チェックしましょう。通常は、根太の間に繊維系または発泡系断熱材が使われています。厚みに関しては、断熱材の種類や施工部位にもよりますが、住宅金融支援機構の技術基準の関東から九州北部一帯では繊維系で20~45mmになります。ですから、繊維系で40mm前後あれば一応合格としなければなりません。

 

ただし、日本の基準は欧米に比べてかなり低いので、実際は繊維系でも発泡系でも、厚75mm以上あると快適です。厚40mm前後では、地域によっては寒いのを覚悟したほうがいいでしょう。なかには、手抜きで厚20mmくらいの断熱材しか施工していない住宅も結構あります。行政も検査しませんし、買主もそういうところまでチェックしないことがほとんどだからです。

 

固定されていない断熱材の問題点!!

硬い発泡系断熱材であっても、時間の経過とともに必ずたるんできます。ピンや木材などで固定しておくのが正しい施工方法なのです。しかし、固定されていな場合もよく見かけます。これは厳密にいえば欠陥です。断熱材の隙間が多い、あるいは固定されていない場合は要注意です。ただし、多くの分譲住宅は多少手を省いているのが普通ですから、あまり厳格になると「どこも買うことができない」ということにもなりかねません。ある程度は、大目に見ることも必要です。ちなみにユニットバスの底部は、室内床の高さより低くなるので、ユニットバスまわりには断熱材をつけないことが多いのですが、当然、床下からの冷気が上がってきます。冷気が入ってこないよう、壁との間を気密処理するべきなのですが、建売でそこまでしているところはまずないでしょう。

壁・小屋裏の断熱材も見逃すな!!

浴室の天井に点検口があるので、ここから1階壁上部の断熱材を見ることができます。しかし、梁などが邪魔で遠くの方までは見えない場合が多いかもしれません。断熱材が桁まで入っていない場合や、切り口がテープで密閉処理されていない場合は、いわゆる手抜きですからしっかりとチェックしましょう。最上階の天井裏は、天井の真上または屋根の傾斜の部分に、繊維系または発泡系断熱材が使われているはずです。いずれにしても隙間なくていねいに施工されているかどうかをしっかりとチェックしましょう。また外れたりしないように何かで固定されているかどうかもチェックすべきです。。

 

 

 


●空調換気

建売住宅のチェックポイント【空調換気】

住宅の空調
性能表示住宅であっても、書類審査だけで、実際に測定検査することはないのが現実です。

 

VOC・揮発性有機化合物は規制されている!!

VOC (volatile organic compounds)とは直訳すると、揮発性有機化合物です。多くの建材には、健康を害するVOCが含まれており、室内を汚染しています。VOCには多種多様の種類がありますが、厚生労働省により何種類かは濃度指針値が設定されています。建築基準法では、ホルムアルデヒドに関する規制、24時間換気システムの義務化、クロルピリホスの使用禁止がうたわれています。また、住宅性能表示制度では、厳格な基準値が設定されています。

 

シックハウス症候群にならないために!!

以前の日本では空気環境がまったく規制されておらず、多くのシックハウス症候群やアトピーの発生を許してきました。しかし、多くの批判が続出したため、最近になって、ようやく規制が行われ始めたところです。その意味では大きな前進ではありますが、これも書類審査だけで、実際には行政や第三者機関による測定検査がないため、「ザル法だ」という非難もあります。また、規制ができたとしても、業者や国による補償があまり期待できないのが現状ですから、多少の費用がかかってもご自身で測定するのがベストです。

 

VOCの測定器具と測定方法!!

VOC測定器は、ホルムアルデヒドだけを測定するものと、多くのVOCを測定する2種類のものが売られています。価格の安いものは、ホルムアルデヒドだけの測定器なら、8000円前後からありますが、測定に1時間ほどかかり、また精度が劣ります。価格が3万円以上のものなら、測定時問も10分ほどですし、他のVOCも測定できるので非常に便利です。住宅にもよりますが、完成直後は数値が高く、築後1ヵ月ほどすると、数値が落ち着いてきます。数値が完全に安定するには数年かかります。一番いい測定時期は、築後1ヵ月です。この時期に数値が高ければ、使用している建材に問題があるということで要注意です。厚生労働省により基準が設定されているVOCすべてを測定できるといいのですが、無理な場合は、少なくともホルムアルデヒドだけはチェックするようにしましょう。

 

常識となった24時間換気!!

建築基準法では、24時間換気システムの設置も義務付けられています。これはVOCを排出するという意味もありますが、人から排出されるCO2や、キッチンなどから出される湿気排出のためでもあります。これも書類審査だけですので、自ら検査しましょう。換気量の検査は難しいため、とりあえず吸気口と排気口が実際に設置されているかどうかと、それらの位置をチェックしてください。吸排気口は、部屋の対角線上に位置しているのが、合理的な配置です。それ以外は違法ではありませんが、換気効率が悪いので注意が必要です。手動で開閉でき、またフィルター付きの吸気口ですと、寒い時期や花粉の時期には便利です。

 

 

 


●その他

建売住宅のチェックポイント【その他】

その他住宅

屋根・外壁まわりチェックは重要!!

【雨水排水】

屋根にかかった雨水は、雨どいを通って下に落ち、地中に埋設された集水管を通り、側溝へと流れ込みます。集水管がないと、雨水は地面に流れ込むので、地盤がゆるみ危険です。雨水の通り道がきちんと確保されているか確認しましょう。

 

【シーリング】

外部照明の電線、エアコンのダクト、ボイラーの配管、給排水配管、窓と外壁との取り合い部など、外壁や基礎にはたくさんの穴が開いています。そこから隙間風や雨水が入るため、シーリングで塞ぐ必要があります。しっかりシーリングされているかどうか確認しましょう。

 

窓・ドア周辺は歪みがないか確認する

【窓まわり】

柱が傾斜していたりすると、窓の取り付けが歪んでしまうことがあります。窓のふちに水平器を当て、水平垂直を確認してください。また、何回も開け閉めして、スムーズな開閉に問題がないかチェックします。

 

【カーテン・エアコン】

部屋内部の窓まわりに、カーテンやエアコンを取り付ける十分な場所が確保されているかどうかチェックします。窓が壁の一番端に取り付けられている場合、カーテンホルダーを取り付ける余地がないことがあり、注意が必要です。

 

【ドア・引き戸類】

ドア、引き戸、収納扉などは、何回も開け閉めして、ガタつきがないか確認しましょう。また、取っ手の高さによって使い勝手が違いますので、その高さでいいかどうかを確認しましょう。

 

室内は傾きがないかチェックする

【室内床】

ビー玉を5~6個、床に置きます。床に傾斜があると、一方向に転がっていきます。とどまっているか、動いたとしても、ゆっくりとバラバラの方向に勍くのなら問題はありません。また、床鳴りがないかもチェックします。

 

【照明・スイッチ・コンセント】

照明と、それに対応するスイッチ、およびコンセントの位置も確認します。使いやすい所に設置されているか、高さに問題はないか、などチェックします。実際に、家具を置くことを想定して考えるとよくわかるでしょう。

 

【階段】

階段角度がゆるいか、きついかをチェックしましょう。また、踏み板の奥行きや段の高さによっても上り下りのしやすさが変わってきます。たとえば、いつものように洗濯物かごを持っていると想定して、実際に上り下りしてみましょう。階段の滑り止めは、安全上必要ですが、後からでも取り付けられます。貼られていなくても、建売物件ではさして問題はないでしょう。

 

 

 


間取りの利点・欠点

建売住宅の間取り【利点・欠点】

住宅の間取り
間取りによって生活の仕方が変わってくる。自分の生活に合っているかどうかが大切です。

 

玄関の方位、階段の上り口の位置が重要!!

【玄関】

南道路の土地では、玄関は南に位置する場合が多々あります。しかし、日当たりのいい南は、なるべく部屋にするほうが合理的だといえるでしょう。南玄関は多少効率が悪いということが言えるため、東西に玄関があると合理的という見方もあります。

 

【階段】

階段は、家によって角度が違っています。何度も上り下りしてみて、自分に合っているかどうかチェックしましょう。また、階段の上り囗が玄関から見える場合、パジャマ姿で2階から下りようとするときなど、玄関に来客があると不都合を感じることがあります。お風呂上がりに、2階へ行くときも困ります。玄関から見えないところに上り囗があれば、そういう心配はなく便利です。

 

LDKは生活様式がカギを握る!!

【リビング】

室内に日光が入らない家は、冬場にかなり寒くなります。余分な暖房費もかかりますので、なるべく日当たりのよいリビングがいいでしょう。

 

【ダイニング】

LDKの中心にキッチンを配置する問取りが、少しずつですが増えてきました。リビングで食事をする家庭の場合、ダイニングを他の用途に使う部屋にすると重宝します。たとえば、幼児や赤ちゃんがいるような家庭では、ダイニングに畳などを敷いて多目的スペースとします。幼児がリビングで大きな音でテレビを見ても、赤ちゃんはダイニングでぐっすり眠れますし、キッチンにいる母親からもよく見えて安心できるからです。

 

【キッチン】

西日が強く当たるキッチンはできるだけ避けましょう。夏はとてもまぶしく、また、非常に暑くなるからです。キッチンには、生ゴミなどを出すための勝手口があると便利です。また、勝手口の上に大きなひさしがあると、ゴミの出し入れや掃除のときなど、雨に濡れず便利です。

 

寝室は日当たりよりも通風を重視すべき!!

【和室】

和室は、リビングとつながっている和室と、単独の和室の2つのタイプが多いようです。核家族の場合、単独の和室は物置部屋になりやすく、あまり使わなくなってしまうという欠点があります。一方、親と同居の場合、和室に親が住むのなら、リビングと離れた和室のほうが静かで落ち着くでしょう。また、核家族でも、宿泊客が多い場合は、離れた和室のほうがいいかもしれません。

 

【寝室】

寝室は文字通り寝る部屋ですので、日当たりはあまり気にしなくてもいいのですが、布団の湿気を逃がすための通風は必要です。風通りがいいと、夏はクーラーなしでもしのげるという利点もあります。また、子供部屋側より寝室側に大きなベランダがあると便利です。

 

 

 


●高気密高断熱・オール電化

建売住宅の常識【高気密高断熱・オール電化】

高断熱住宅
近頃建売住宅でも常識となった「高気密高断熱住宅」「オール電化」。今までのものとどう違うのか、しっかりと理解しておきましょう。

 

住宅の気密が悪いと隙間風が入ります。また断熱が悪いと室内の熱が屋外に逃げてしまいます。その結果、家は暖まりにくく寒い家になります。ですから、なるべく高気密高断熱にするほうがいいわけです。気密は、相当隙間面積「C値」で表します。断熱は、熱損失係数「Q値」で表します。どちらも低いほうが気密断熱がいいのですが、どの数値をもって高気密高断熱とするのかは決まっていません。また、業者によっては、C値やQ値の数値をカタログやパンフレットに載せていたりしますが、それはあくまでも設計上の理論値である場合が多く、その場合、その家が実際にその数値になっていることを保証するものではないのです。

 

施工技術に左右される「C値」「Q値」

C値やQ値は、実際には、施工の上手下手、窓の面積、あるいは換気量などといったものに大いに左右されます。したがって、パンフレットに示されている数値を気にしすぎると、建築業者の施工の質や誠意の有無といった、家を選ぶにあたっての一番大切な本質を見失いがちです。しかし、基本的には、何も示されていない家より、高気密高断熱をうたっている家のほうが、気密断熱性は高いと考えられます。ですから、それを参考にしつつ、他の要素もしっかりと合わせ見て、業者を選びましょう。

 

災害に強いオール電化!!

ガスや灯油を使わず、住宅内の熱源をすべて電気にすることを「オール電化住宅」と呼びます。これまで、キッチンのコンロやお風呂のボイラーなどは、ガスや灯油が主流でしたが、最近は、電気が採用されることが多くなってきました。建売住宅でも常識になりつつあります。「オール電化にすると、電気代が安くなり、環境にもよい」と好評ですが、それには深夜電力などをうまく使いこなす必要があります。

 

電気代の割安感は知られていますが、オール電化の利点は、災害に強いということでしょう。ガスや灯油は災害時、引火すると爆発するため、二次災害が拡大する恐れがあります。また、復旧にも長い日数がかかるという欠点があります。一方、電気は爆発などの恐れはありませんし、災害時も比較的短期間に復旧されます。

 

人気のIHヒーター・浴室暖房機!!

調理設備でいうと、ガスコンロよりもIHヒーターのほうが掃除が楽ですし、まわりが熱くなるということがありません。火力もガスに比べ、勝るとも劣らないくらい強いということもあり、多くの主婦には大変好評です。また、日本は諸外国に比べ、浴室暖房が普及していないということで、浴室周辺の温度が低く、この場所での死亡事故が大変多くなっています。浴室暖房もあるに越したことはありません。


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